旧五島プラネタリウム投影機を後世に遺したい!

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 村山定男先生 
村山定男先生

平成25年8月13日12時に村山定男実行委員長が逝去されました。享年89。
村山先生は1924年4月9日東京生まれ。
東京大学卒業後、国立科学博物館で理化学の展示解説に努められて定例の天体観
望会には多くの天文ファンが月面や惑星を楽しみました。火星観測者として火星
面のスケッチや写真を撮影されたり 隕石の研究を専門にされました。
テレビやラジオ出演、天文書の執筆活動を通じて天文普及に尽力されました。
村山先生がカールツァイスW型プラネタリウム投影機と関わるのは(財)天文博
物館 五島プラネタリウム設立準備のころです。東京・渋谷駅前に建設される東急
文化会館の8階に天文普及活動の拠点となるプラネタリウム施設の設計や展示品
の準備に精力的に取り組まれました。1957年4月に開館を迎え、開館後は
学芸委員として投影番組制作やプラネタリウム館の運営に協力されました。
2001年3月に惜しまれつつ閉館することになりましたが最後の館長として
閉館の処理を務められました。閉館前に関係者と協議して貴重な天文資料や
プラネタリウム投影機の展示保存と活用の道を模索され最終的に渋谷区に一括
寄贈することが決まりました。現在、渋谷駅南口から徒歩5分ほどの渋谷区文化
総合センター大和田2階にカールツァイスW型プラネタリウム投影機が展示保存
され、12階の新プラネタリウム施設(コスモプラネタリウム渋谷)に天文資料
が展示活用されています。村山先生は1999年11月18日に大出現が予報さ
れたしし座流星雨に合わせて五島プラネタリウム星の会と一般の方も参加できる
南伊豆での観望会を企画され、参加者とともに大火球を含む多くの流星をご覧に
なりました。
村山先生が亡くなった日は、ペルセウス座流星群の極大日で先生は流れ星とともに
この世を去りました。御冥福をお祈りいたします。